里親さまには譲渡条件のひとつとして、正式譲渡の前に脱走防止対策のご準備をお願いしています。
保護されるまで、多くは危険がいっぱいの戸外で苦労しながら生きながらえてきた保護猫さん達。
新しい家族の一員となった後は安全な室内の飼い主様の元で、最後まで無事にそして幸せに暮らして欲しいです。
もちろん猫にも個体差があり、年齢に関わらず外に興味を示さずまったりと室内に落ち着いていられる子や、常に窓の外に興味津々、ガラス越しに鳥の姿に興奮するような活発な子まで様々です。
猫は器用に網戸やサッシを自分で開けて外に出ることが出来ます。また、網に手をかけて身軽に上へ上へと登って行くことが出来ます。
活発な子は、玄関や掃出し窓の開け閉めの際、目にも止まらぬ速さで音も立てずするりとヒトの足元をすり抜けて、外に出てしまうこともあります。
ベランダならば安全と思いがちですが、上下運動ができる猫は柵に飛び乗りマンションならば柵を伝ってお隣に行ってしまったり、戸建ならば屋根伝いにヒトの手の届かないところに行ってしまいます。
外とつながる、ひとの出入りの多い場所は、とくにお気を付けくださいませ。
私共もやみくもに一律、厳格な脱走防止策をお願いするものでもありません。
また、市販の高価な商品を購入せずとも、同様の効果がある手作りの工夫も可能です。
下記に「脱走防止策」の例をいくつかご紹介致しますので、ご参考までにご一読ください。
【腰窓、掃出し窓】
【玄関】
イメージとしては、以下のページをご参照ください。
http://goo.gl/qhDxMH
http://goo.gl/lbqBE8
ほんの一例として、「避難所」ボランティア宅で作成したネットの写真を掲載します。
【玄関と庭まわり】
家人の出入りや来客で玄関を開けた時に飛び出してそのまま道路に走っていってしまったり、鍵をかけ忘れた扉をこじ開けて知らぬ間に外に出てしまうケースが考えられます。
庭で運動できる環境ならば、目を離したすきに塀の下をくぐれる隙間がないか、飛び越せる塀の高さでないかなどのチェックもお願いいたします。
「写真協力: 里親様Y家」
新しく迎える犬猫さんのために、愛情あふれる脱走防止策を是非ご用意ください!
一般社団法人 おーあみ避難所
第二種動物取扱業 代表 大網直子